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Orchestral Works #1・もろびとこぞりて

Joy to the World 作曲者不詳・編曲:田廻弘志(たまわりひろし)
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<原曲について>
クリスマス・キャロルとして有名な歌で、日本では「もろびとこぞりて」としてよく知られています。「もろびとこぞりて(諸人こぞりて)」は「Hark theglad sound」というドイツ語詞の訳詞で、英語圏でよく歌われる「Joy to the World」の英詞の訳詞は「たみみなよろこべ(民皆喜べ)」という別バージョンの訳詞があるようです。

「もろびとこぞりて」の作曲者は、オラトリオ「メサイア」の作曲者であるヘンデルとされることがあるのですが、調べてみるにどうやらヘンデルとするには少し無理があるようなのです。

「もろびとこぞりて」をヘンデル作曲とする根拠は、オラトリオ「メサイア」の中に、「もろびとこぞりて」の冒頭部分に似た旋律を歌う箇所があることと、「もろびとこぞりて」の英語詞に含まれる「And heaven and nature sing」という歌詞を連呼して歌う箇所があること、の2点とされています。けれども、その2つの要素は同じ1曲の中にあるわけでなく、「メサイア」を構成するたくさんの歌曲の中のそれぞれ別の場所にあるのです。また、その箇所を聴いてみても、「他人の空似」としか言いようがない印象を私は持ったので、この曲の作曲者は、作曲者不詳とさせて頂きました。しかし、それが現代において、盗作疑惑訴訟という形で争われたとしたら、どのような判決を司法が下すのか、私には想像もつきません。


<楽曲について>
この編曲は、気晴らしのために作られたもので、勢いのままに深く考えずに作ったような記憶があります。終始やかましいほどにエネルギッシュであるのは、なにかの憂さを晴らそうとしたのでしょう。

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